進水と進水記念絵葉書 & それから見える船の進化

2014.08.01

”神戸大学海事博物館2013年度企画展関連活動報告にかえて”
進水と進水記念絵葉書 & それから見える船の進化

2014年7月造船資料保存委員会 (藤村洋、硴崎貞雄、石津康二)

まえがき

神戸大学海事博物館では2005年度から毎年日本財団の助成を受けて企画展を開催してきた。 2013年度については「進水式絵葉書にみる船の変遷」というテーマで2013年7月12日(金)から10月26日(土)までの間、第9回目になる企画展を開催した。

当造船資料保存委員会は深江キャンパスでは海事博物館の造船資料保存グループとして活動しているので、この企画展に対しては展示のストーリーのアイディア提供、具体的に展示する絵葉書の選別、スキャニングなどを行ったほか、補助展示版の作成などの協力・支援などを行った。

さらに、企画展に因んで開催された市民セミナーでは藤村・硴崎・石津各員が下記のテーマで講演を行った。

○ 藤村洋「進水絵葉書にみる船の変遷」
○ 硴崎貞雄「わが国の進水記念絵葉書―その誕生と特徴-」
○ 硴崎貞雄「進水記念絵葉書に見る船の変遷―ドライ貨物船と客船・貨客船-」
○ 石津康二「進水絵葉書に見るタンカーの進化」

講演の報告は海事博物館研究年報(2013年度:No41)に掲載されている。また下記URLで閲覧可能である。

講演の報告を読む

さて、上記報告記事は紙数の制限もあり十分意を尽くしていないので、この「デジタル造船資料館」では、やや内容に重複はあるものの、下記タイトルによって、一般の方にも進水とは、進水絵葉書とはいかなるものか、また進水絵葉書を時系列的に並べてみることにより見えてくる船の“進化”とでもう言うべき変遷について理解して頂くことを念頭に、改めて掲載することとしたのでご覧頂きたい。