「第2回展示会のお知らせ」

当委員会では 収蔵品は逐次公開していくことを原則としております。
今回 その第2回として、2009年春に 東京大学から寄贈を受けた旧船舶工学科の実験模型、資料などを 下記要領で公開展示いたします。

第2回展示会 展示テーマ

「波なし船型の研究 と “くれない丸” における大型球状船首の実船試験」

第2回展示会 展示場所

神戸大学海事博物館
(神戸市 東灘区 深江南町)
(阪神 深江駅から 徒歩10分)

展示要領

神戸大学海事博物館にて開催される企画展
「江戸時代の海路の賑わい」 の会場の一部にて同時開催

展示期間

2010年9月15日(水)~終了日未定
(ただし、毎週 月、水、金の 博物館開館日の午後1時半から4時までのみ観覧可能ですからご注意下さい)

「むらさき丸」(下) 「くれない丸」(上) 原型船首バルブ 「くれない丸」 大型船首バルブ
「くれない丸」模型 理論船型模型C201

今回の展示会の趣旨

今回の展示会の趣旨

2009年春、当委員会は東京大学から旧船舶工学科の教材、実験用機材、資料など多数の品物の寄贈を受けました。

これらの資料の中には、日本の造船近代化とその後の発展の過程を示す貴重な品々が有りましたが、丁度50年前に行われた東京大学 乾崇夫教授ほかによる、関西汽船の高速客船「くれない丸」による球状船首の実船実験と、それに先立って東大で行われた「波なし船型」に関する理論研究ならびに模型試験、それに引続いて続々と展開された、日本の理論船型学の広がり、各種の船型開発についての歴史も紹介いたします。

船首バルブは関西汽船と三菱神戸で、船尾端バルブは川崎重工で、のように、関西にゆかりの船主や造船所のこの分野での活躍振りの一例です。

これを機会に造船の技術の中でも最も特徴的な分野である船型に関する基本的な知識を理解頂けるよう、関連する水槽試験や船型設計のことについても簡単な紹介を試みました。この分野に関する知識を豊かなものにして下されば幸いであります。

保存委員会の第2回展示会は、神戸大学海事科学研究科の後援、神戸大学海事博物館の協力を得ております。

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