日本造船産業の記録として価値がある商業雑誌二誌「船舶」及び「船の科学」が現在は廃刊となり、雑誌原本を閲覧することが困難になっています。
造船資料保存委員会ホームページに原本の寄贈・寄付を広告した結果、2ヵ年余の時間を要しましたが2018年8月までに借用を含め全巻号の収集ができました。造船と海運技術のタイムカプセルとして原本状態で保存することも一つの方法ですが、日本の大型工業製品の技術成果とその歴史を多くの皆様に提供することも造船資料保存委員会の使命であると判断し、全巻号/全ページをデジタル化して本ホームページで公開します。

廃刊二誌の最終発刊号は次の通りです;

「船舶」及改題「Ship & Cruise」最終発刊号:

1984/4 (Vol.57 No.4 通巻No.630) 編集兼発行人:土肥 由夫 発行所:株式会社 天然社 〒105 東京都港区浜松町1-2-17 ストークベル浜松町

「船の科学」最終発刊号:

2001/12 (Vol.54 No.12 通巻No.638) 発行人:濱田健治/ 編集委員長:米田 博 発行所:株式会社 船舶技術協会 〒104 東京都中央区新田1の23の17(マリンビル) ↓ 事業承継 株式会社 舵社 〒105-0013 東京都港区浜松町1-2-17 ストークベル浜松町3階

廃刊二誌のデジタル化作業は造船資料保存委員会内で行いました。デジタル化は市販のオーバーヘッド読取り形スキャナー(富士通ScanSnap SV600)を使用し、冊子製本を崩すことなくスキャニング作業を行いました。スキャニングの合計巻号数は1,138冊です。

本テーマの作業は下記造船資料保存委員会メンバーと委員会作業協力メンバーにより実施しました。
[委員会メンバー]:大谷昇一、木村文興、近藤公雄、濱田 淑、黒井昌明、松永 明、森鼻英征
[作業協力メンバー]:礒山英明

参考までですが、日本の船舶工学に関する学会誌による学術論文情報は、JST(国立研究開発法人 科学技術振興機構) の電子出版プラットフォームであるJ-STAGE (科学技術情報発信・流通総合システム)内の発行機関名「日本船舶海洋工学会」で学会誌が閲覧できます。