• 資料番号070001

資料名船舶工学便覧(第1分冊~第5分冊)

製作年代 第1分冊:1953年(昭和28年)6月30日発行、第2分冊:1950年(昭和25年)4月20日発行、第3分冊:1950年(昭和25年)11月30日発行、第4分冊:1952年(昭和27年)7月20日発行、第5分冊:1951年(昭和26年)10月20日発行
製作者 造船協会 船舶工学便覧編纂委員会 (発行所:コロナ社)
形式 単行本、第1分冊:476ページ、第2分冊:364ページ、第3分冊:402ページ、第4分冊:643ページ、第5分冊:575ページ
寸法 A5版(148mm x 210mm)、厚さ=第1分冊:25mm、第2分冊:20mm、第3分冊:22mm、第4分冊:35mm、第5分冊:30mm

(1)当時我国造船界において、船舶工学に関するハンドブックの出現が期待されていた。そこで造船協会がこの要望にこたえるため、1939年(昭和14年)に船舶工学便覧編纂委員会を設置した。顧問に平賀譲、委員長に井口常雄(昭和14/10~21/5)、福田啓二(昭和21/5~24/3)が当り、1943年(昭和18年)には原稿が揃ったが、予定していた印刷所が戦災に会い出版ができなかった。幸い原稿は山梨県の山村に疎開していたため無事で、10年を経た戦後の1950年(昭和25年3月)に造船協会会長山縣昌夫のもとにようやく出版された。


(2)本便覧の目的および内容(本便覧「凡例」より抜粋):

・「本便覧は造船・造機に関する各部門の技術者が、日常作業の便覧に使用することを主たる目的とし、また船舶工学全体の概念を得ることをも併せてその目的として編纂したものである。」

・「便覧の内容は工業高等学校の卒業生も使用できる程度とした。然し部門によっては多少の難易あることはやむを得ない。」

・「上記主目的のため便覧の内容は、実例、データおよび公式等に重点を置くこととした。公式に関しては、式の誘導は記載せず結果のみを示すこととし、理論式・実験式等の区別を明らかにし、使用上必要な程度の説明を加えるに止めた。記述的事項に関しては教科書的記述を避け、設計ならびに施工上注意を要する事項および指針となるべき事項を主として記載した。但し、事項によっては教科書的記述となった所もあるのはやむを得ない。」


(3)「船舶工学便覧」の内容概要は次の通りである(詳細は各分冊PDF「目次」参照)。

第1分冊の概要

第1編:数表および度量衡表
第2編:数学および力学
第3編:物理および化学
第4編:水力学および流体力学
第5編:材料
第6編:材料力学および構造力学
第7編:気象および海洋

第1分冊 目次

第2分冊の概要

第8編:船舶算法
第9編:乾舷、水密区画、積量測度
第10編:復原および動揺
第11編:抵抗および推進
第12編:舵および旋回
第13編:船体強度および振動

第2分冊 目次

第3分冊の概要

第14編:船体構造
第15編:鋲および鋲継手
第16編:船体の溶接
第17編:船体艤装

第3分冊 目次

第4分冊の概要

第18編:熱および熱力学
第19編:燃料および燃焼
第20編:缶
第21編:ピストン汽機
第22編:蒸気タービン
第23編:復水、給水加熱および蒸発装置
第24編:内燃機
第25編:減速装置および伝導装置
第26編:軸系装置
第27編:機関室補機
第28編:機関室諸配管
第29編:機関艤装
第30編:機関室配置
第31編:機関積込および据付
第32編:機械力学および機械の振動
第33編:機関の溶接

第4分冊 目次

第5分冊の概要

第34編:船の種類
第35編:基本設計
第36編:進水
第37編:船体施工
第38編:鍍金、塗料、セメント
第39編:船体保存および手入
第40編:救難
第41編:電気設備
第42編:海上試運転
第43編:工場設備
第44編:見積
第45編:港湾、航路、乾船渠
第46編:法規
第47編:標準規格

第5分冊 目次

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