資料名抵抗試験用木製模型:Waveless Hull Form理論船型(C-201)
造波抵抗ゼロ船型の可能性を研究するために東大水槽での水槽試験で用いられた木製模型船。 長さ 2500mm、幅 302mm、船体中央での高さ 400mm(喫水 246mm)、船首尾バルブ突出量 200mm。 模型の名称は 主船体が C-201、船首バルブ付きが C-201F2、船首尾バルブ付きが C-201F2 X A4。 理論船型での Waveless Hull Form は C-201F2 X A4 でほぼ完成した(模型は、船首尾バルブ付き C-201F2 X A4 の形で保存)。
模型船の長さ2.5mは東大水槽(長さ 86m 幅 3.5m 水深 2.4m 昭和12年建設)で使用する模型寸法の最大値である。
主船体は、船型を Source分布で表した前後対象の理論船型で、船体平行部がなく、水線面は cos型、Frame Lineは U型となっている。 船首尾から船体中央部に向かい船底が垂れ下がっている。 模型船に取り付けられている船尾バルブは 2010.09.15~2011.04.30に神戸大学海事博物館で開催された「造船資料保存委員会」第2回展示会「波なし船型の研究 と “くれない丸” における大型球状船首の実船試験」で C-201模型船を展示する際に複製したものである。
関連論文:
造船協会論文集 第108号 Waveless Stern の研究(その1)
熊野道雄(昭和35年11月造船協会秋季講演会において講演)
関連論文:
造船協会論文集 第109号 Waveless Stern の研究(その2)
高弊哲夫(昭和36年5月造船協会春季講演会において講演)