資料名シュリーレン凹面鏡
製作年代 | 1978年(昭和53年) |
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製作者 | (株)溝尻光学工業所 |
寸法 | 幅660mm、奥行580mm、高880mm、鏡直径500mm |
材質 | 金属 |
シュリーレン法に使用する凹面鏡である。(株)溝尻光学工業所、製造番号3233、昭和53年1月、曲率半径6000、鏡径500の表示がある。
シュリーレン法とは、透明な物質の中に存在する密度の変化を可視化する手法である。
その原理は、密度の変化する箇所では光の屈折率が変化することを利用し、透明な被検体に光線を透過し、それをコリメータ(凹面鏡または凸レンズ)で集光する。被検体の中の屈折率が一様でないときには、光線は一点に集光しない。その焦点のずれた光をナイフエッジで除去すると、被検体の密度分布が明暗として観察される。
代表的な構成例には、凹面鏡1面法、凹面鏡2面対向法、レンズ1面法、レンズ2面対向法がある。
本品は凹面鏡1面法に用いられたものと推定される。但し、被検体が何であったかは不明である。
(図1)凹面鏡方式構成図
(図2)レンズ方式構成図
(表1)各方式の簡易比較表
(図1)、(図2)および(表1)出典:溝尻 旬「シュリーレン法による光学材料の検査」