資料名「SR106」関係資料
東京大学旧船舶工学科が所蔵し、造船資料保存委員会に寄贈された各種資料のうち、日本造船研究協会「SR106」関係の資料について整理し概要調査した結果を示す。
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SR106、高度集中制御方式、超自動化船、造船研究協会106部会 |
資料作成時期 | 1968年~1971年(昭和43年~46年) |
内容説明 | ・SR106 とは「船舶の高度集中制御方式の研究」のことで、昭和43年から46年にかけて、運輸省、日本造船研究協会、船主協会、造船会社、機器メーカなどが参加して行われた。
・逼迫する乗組員問題の解決を図るため、船内作業のコンピュータ化の検討が行われた。 ・上記のシステムは各分科会に分かれて検討されたが、ここに収録されている資料は主として航法シス テム分科会のものである。 ・航法システム分科会で扱うテーマは、自動航法システム、座礁予防システム、衝突予防システム、緊急制動システム、船位測定システム、最適航路設定システム、回避運動指示システムなどである。 ・これらのテーマについての打合わせ議事録、研究費一覧表、発明やノウハウの取扱い、研究経過報告書などが資料として残されている。 ・ここでは、これらの資料を年度ごとに集めリストアップした(リンクファイル「052151資料リスト」参照)。立上がり期の昭和43年度、44年度は会議も多く資料も多いが、45年度、46年度では急に少なくなっている。 超自動化船の建造時期に入ったためと思われる。 ・SR106 で検討された事項は超自動化船に折り込まれていった。昭和40年代に建造された超自動化船については、リンクファイル「資料調査報告(No.9) : 2012年6月発行「昭和40年代の超自動化船について」を参照願いたい。 ・昭和40年代の初めの電子機器メーカの製品カタログ(無線装置、レーダ、航法機器など)は今では残ってないが、本資料の中に昭和42年頃の神戸工業(株)のカタログが入っていた。 当時の製品の内容が分かり、今となっては非常に貴重なものと思う。 |
リンク ファイル |
052151資料リスト(PDFファイル) |
資料調査報告(No.9) : 2012年6月発行「昭和40年代の超自動化船について」 |