資料名「”雄洋丸”海難」関係資料
東京大学旧船舶工学科が所蔵し、造船資料保存委員会に寄贈された各種資料のうち、「”雄洋丸”海難」関係の資料について整理し概要調査した結果を示す。
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雄洋丸、パシフィック・アレス、衝突事件、中ノ瀬航路、第拾雄洋丸 |
資料作成時期 | 1966年~1974年(昭和41年~49年) |
内容概説 | LPG運搬船「第拾雄洋丸」(43,723GT)がライトナフサ、プロパン及びブタンを積みサウジアラビアから京浜港に向かう途中、昭49年11月9日、東京湾中ノ瀬航路の北方で、木更津港を出港したリベリア船籍貨物船「パシフィック・アレス」(10,874GT)と衝突し、両船ともに火災を生じた。雄洋丸は乗組員5人が死亡7人が負傷、船体は東京湾外にて海沈された。パシフィック・アレスは1人が負傷救助され、他の乗組員28人すべて死亡した。海難審判は、パシフィック・アレスの不当運航に因るが、雄洋丸船長の過失も一因とした。横浜海上保安部から東大に送られた資料及び両船の図面を収録する。なお本海難事件の詳細については、リンクファイル「052230参考資料「機船第拾雄洋丸機船パシフィック・アレス衝突事件」」(海難審判所ホームページ)を参照されたい。 |
内容・解説 | 収録資料はリンクファイル「052230資料リスト」による。 Ⅰは、横浜海上保安部から東大に送られたもので、雄洋丸船長、進路警戒船オリオン1号航海士、パシフィック・アレス二等機関士の供述調書の概要などが含まれる。なお送付された資料の中には「実況見分調書」なども含まれていたが、後に東大から横浜海上保安部に返却されたために残っていない。 Ⅱは、第拾雄洋丸の図面である。MORITA STEAMSHIP Co.所有。昭41年、日立造船因島工場で建造された。 Ⅲは、パシフィック・アレスの図面である。イースタン・シッピング所有。昭43年、尾道造船で建造(Sno.187)された。なお、2件の公試運転成績書では、船名が「たじま丸」と記載されている。公試の後で船名が変更されたのであろうか。 |
リンク ファイル |
052230資料リスト(PDFファイル) |
052230参考資料「機船第拾雄洋丸機船パシフィック・アレス衝突事件」(海難審判所ホームページ) |