1964年(昭和39年)に、三菱日本重工業株式会社、新三菱重工業株式会社および三菱造船株式会社の3社の合併により再発足した三菱重工業株式会社は、1989年(平成元年)6月1日に25周年を迎えた。

三菱では1956年(昭和31年)に「三菱重工業株式会社史」、1967年(昭和42年)に3部作として、「三菱日本重工業株式会社史」「新三菱重工業株式会社史」および「三菱造船株式会社史」を刊行していたが、今回これらに次ぐ社史として、再発足した三菱重工業株式会社の四半世紀の軌跡を中心に取り纏めた「海に陸にそして宇宙へ 続・三菱重工業社史」が刊行された。

本史は上述の通り、戦後の1964年(昭和39年)6月の三菱重工業3社の合併・再発足以降から昭和の終わる1989年(平成元年)5月までの歴史を記述しているが、最初に序章として「三菱創業から三菱三重工時代まで」の概要も約50ページに亘って記述されている。

内容は次の5編から成っている。各編の概要を( )内に示す。

Ⅰ 通説 (会社全体の推移、企業体制・事業体制の変遷など)

Ⅱ 経営管理編 (会社組織、財務関係、勤労関係、関連会社などの推移)

Ⅲ 技術編 (技術体制の推移、各研究所の内容・歴史、工業所有権・技術提携関係の推移)

Ⅳ 製品事業編 (各製品事業分野毎の事業内容・製品などの変遷)

Ⅴ 事業所編 (各事業所毎の変遷・歴史)

目次