資料名川崎重工業株式会社社史
製作年代 | 1959年(昭和34年)12月25日発行 |
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製作者 | 川崎重工業株式会社 |
形式 | 単行本、2分冊(本編+年表・諸表編)、各ケース入り |
寸法 | 本編:B5版(182mm x 257mm)、厚さ60mm、1014ページ 年表・諸表編:B5版(182mm x 257mm)、厚さ30mm、403ページ |
材質 | 印刷用紙 |
創業者川崎正藏は1837年(天保8年)鹿児島に生まれたが、時恰も飢饉・疫病が蔓延し一揆なども多発して世情は混乱していた。幼少時大変な時期を過ごしたが幾多の試練を乗り越え、1878年(明治11年)に造船業を創業するに至った。東京築地に官有地を借用して川崎築地造船所としての始まりであった。
その後1881年(明治14年)兵庫東出町に川崎兵庫造船所を開設、1886年(明治19年には借受けの官営兵庫造船所(東川崎町)と合併し、現在地の川崎造船所として設立した。 この年に東京の川崎築地造船所も兵庫に移転した。1896年(明治29年)個人経営を株式会社組織に変更し、(株)川崎造船所を創立、初代社長は松方幸次郎であった。
この川崎重工社史は個人経営として造船業創業以来、昭和30年代初期までの、創業→苦節→発展期の80年の歴史を回顧整理したものである。 第5代手塚敏雄社長当時に編纂されたもので、発刊に際しての手塚社長のことばに、社史編纂の目的・従業員に対する思いが述べられている。
社史本編の目次概要
第1編 沿革 : 創業前後、川崎造船所の創立、大戦・不況・復興
第2編 技術と生産 : 艦船・商船の建造、鉄構、舶用機関、車両電気機器、生産設備
第3編 経営 : 経営形態・経営状況の変遷
第4編 関係会社 : 汽船、車両、航空、製鉄、各部門の始業・発展時代
川崎正藏抄伝 : 川崎正藏の生い立ち、生涯が10頁に亘って詳細に紹介されている。
社史(年表・諸表)の目次概要
一方、社史(年表・諸表)は川崎重工業株式会社社史とほぼ同時期に発行され、二つ併せて社史として編纂された(第5代 手塚敏雄社長当時)。 社史年表は1832年(天保3年)~1956年(昭和31年)に亘って会社の出来事と我国出来事を対比する形で纏められている。
1、系譜: 川崎正蔵による個人創業から川崎造船所創立以降の発展の過程、企業体の推移
2、年表:
創業前史(天保8年川崎正蔵誕生~明治10年)
→個人経営時代(明治11年川崎造船所創業~明治28年)
→株式会社創立以後(明治29年川崎重工業株式会社創立~昭和31年)
3、歴代役員在任期間一覧
4、主要来訪者一覧
5、主要製品一覧
6、導入外国技術一覧
7、株式
8、経理
9、海外出張者一覧
尚、5.主要製品一覧(1)艦船の中に「艦船建造実績」一覧表が載っている。