資料名抵抗試験用木製模型:Waveless Hull Form理論船型(C-101)
造波抵抗ゼロ船型の可能性を研究するために東大水槽での水槽試験で用いられた木製模型船。長さ 2500mm、幅 226mm、船体中央での高さ 370mm(喫水 215mm)、船首バルブ突出量 150mm。 模型の名称は 主船体が C-101、船首バルブ付きが C-101F(模型は船首バルブ付き C-101F の形で保存)。
模型船の長さ2.5mは東大水槽(長さ 86m、幅 3.5m、水深 2.4m、昭和12年建設)で使用する模型寸法の最大値である。
主船体は、船型を Source分布で表した前後対象の理論船型で、船体平行部がなく、水線面は cos型、Frame Lineは U型となっている。船首尾から船体中央部に向かい船底が垂れ下がっている。C-101F はフルード数0.258で Wavelessの状態を狙っている。この模型を用いた水槽試験で、主船体と船首バルブの造波干渉による造波抵抗の低減を確認している。
関連論文:
造船協会論文集 第108号 Waveless Bow の研究(その1)
高弊哲夫(昭和35年11月造船協会秋季講演会において講演)