• 資料番号052198

資料名「巡視船の復原性など」関係資料

東京大学旧船舶工学科が所蔵し、造船資料保存委員会に寄贈された各種資料のうち、「巡視船の復原性など」関係の資料について整理し概要調査した結果を示す。

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キーワード
巡視船、復原性、操縦性、動揺試験、ビルジキール、旋回中傾斜、動揺幻滅係数
資料作成時期 1953年~1964年(昭和28年~39年)
内容説明 ここに収蔵する資料は、昭和28年~39年に亘って巡視船の復原性能を実験研究したものである。
実験は海上保安庁が東京大学に依頼して行われたものと思われる。
収蔵資料に「海上保安庁→東大への依頼の手紙」、「石川島重工→東大への資料送付書」などが僅かにあるのみだが、必要に応じ建造造船所の協力も得て行われている。
また、船によっては実船・模型の両方について実験が実施されている。
船の軽荷・常備・満載 夫々の状態においてビルジキールのサイズ・取付位置などを変更して動揺特性を調査したものが多い。 実験は22隻の巡視船で延べ29隻について実施されている。
資料の中には実験結果データの他、他の研究会議事資料や関連の資料・書籍等も含まれている。
図面リストのサブナンバー毎の詳細は見にくいので、総括表を作成し概要をまとめた。

巡視船についてこの様に詳細な試験が行われたのは、巡視船がその使命上、停止・低速の状態で、かつ激しい海象下で救命などの作業を行う必要があることが理由であろう。
動揺軽減のためのアンチ・ローリングタンクの研究も行われた。これに関する資料は、リンクファイル「資料番号052206「減揺水槽(ART、APT)」関係資料」」に収納されている。

リンク
ファイル
052198巡視船復原性実験記録総括表(PDFファイル)
052198図面リスト(PDFファイル)
資料番号052206「減揺水槽(ART、APT)」関係資料

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