• 資料番号052244

資料名6000m潜水船

東京大学旧船舶工学科が所蔵し、造船資料保存委員会に寄贈された各種資料のうち、「6000m潜水船」関係の資料について整理し概要調査した結果を示す。

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6000m潜水船、深海潜水調査船、しんかい6500、日本舶用機器開発協会
資料作成時期 1970年~1974年(昭和45~49年)
内容説明 昭和44年に海洋科学技術審議会が6000m級潜水調査船開発の必要性を答申し、これを契機に日本の深海潜水船開発が始まった。(財)日本舶用機器開発協会(舶機協)は昭和45~49年度に「6000m深海潜水調査船の開発研究」を実施し、要素技術の研究を開始していた民間の造船会社川重・三菱両社がこれに参加した。昭和46年に海洋科学技術センター(JAMSTEC、現在の海洋研究開発機構)が設立され、以降、国家プロジェクトの深海潜水船開発は、同センター主導の下で推進された。収蔵する資料は舶機協と海洋科学技術センターの48年度以前のもので、6000m級開発の初期段階のものである。以下に資料番号サブナンバーとその概要を示し、詳細をリンクファイル「052244資料リスト」に記載した。元良誠三教授は、これらの研究委員会に学識経験者委員として参加された。

資料番号サブナンバー0001~0005
舶機協「6000m深海潜水調査船の開発研究」事業の45~48年度資料を年度別に収蔵する。しかし、その内容は不揃いである。年度ごとの事業報告書は47年度(0003)のみが残されており、調査、船殻、浮力材、艤装の小委員会の成果報告が記載されている。舶機協事業の全体像は、48年度資料(0004)に見ることが出来る。49年度資料は残されていない。0005は参考文献である。
資料番号サブナンバー0006
海洋科学技術センターが昭48年度に「深海潜水調査船研究開発委員会」を設置し、「深海潜水調査船に関する調査研究」を実施した。この委員会、および委託研究を実施した川重と三菱の報告書などを収蔵する。49年度以降の資料は残されていない。

その後の6000m級開発の経過は、昭和52年に中間段階の2000m潜水船を建造する方針が決定され、昭56年に「しんかい2000」が完成した。しんかい2000の運用実績と新たな研究成果を評価したFSと基本設計を経て、昭61年に6500m潜水船建造を開始、平成元年に「しんかい6500」が完成した。

リンク
ファイル
052244資料リスト(PDFファイル)

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