• 資料番号052017

資料名精密計測用天秤

製作年代 1935年代(昭和10年代)
寸法 幅 420mm、奥行 185mm、高さ 428mm(ガラスケース外側の寸法)

天秤は、物質の質量を測定する器具で、支点を中心に片側の皿の上に測定したい物体をのせ、反対側に錘(分銅)をのせ、バランスをとることにより測定を行うものである。

本品は、写真で示すようにガラスをはめ込んだケースに入れられていて、内部が見えるようになっている。また正面、左右両面の三面が開閉可能となっているなど高級仕様になっているので、ケースに入れたまま使用する精密計測用と思われる。ただし錘は見当たらない。
引出しには、昭和20年1月3日の朝日新聞と昭和41年1月14日の毎日新聞が入っている。当時使用した人がしまい込んだものと思われるので、昭和10年代から昭和40年代に亘り使用されたものと推定される。

構造実験室にあったように記録されているが、抵抗水槽で曳航力計測などに使われる天秤錘の検定用に使われたのではないかと推測する。

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