資料調査報告(No.5):2010年10月2日発行 雑誌「船舶」の掲載広告に見る船舶装備機器の変遷(電気部)

13.「船舶」昭和38年(Vol.36)の広告

1)S38-01
理化電機のオートメーション計器

・1)は理化電機のオートメーション計器で、機関室内の一室で集中監視する方式が出現してきたのが窺える。

2)S38-02
江本のアンテナ回転台

・2)は江本のアンテナ回転台。内航の旅客船で使用されたのではないか。

3)S38-03
川崎電機の交流発電機

・3)は川電の交流発電機である。
当時は自励式が主流だったのか。

4)S38-04
古野電気のロランとレーダ

・4)は古野電気のロランとレーダ。
ロランではオートトラッキング・ロランとのことでロラン電波の自動追尾や電子計数方式などの新技術をPRしている。

5)S38-05
東京計器の主機リモコン

・5)は東京計器の主機リモコン。
昭和37年のところでも触れたが、主機リモコンはこの時代の花形であった。

6)S38-06
古野電気の小型レーダ、ロラン

・6)は古野電気の小型のレーダ、ロランである。
水中翼船に初めて装備されたとある。小型船やレジャーボートにもレーダやロランが使用され始める時代となりつつあった。

7)S38-07
玉屋商店の航海用具

・7)は玉屋の航海用具で、電気機器ではないが航海に必要な用具として当時は必ず装備されていたので取り上げた。

8)S38-08
セイコーの電子時計

・8)はセイコーの電子時計で、昭和37年のところで取り上げたが、ここの写真にある形状がその後長く使用されたので採取した。

9)S38-09
MOBIL COMET の Wheel House

・日本最大の輸出油槽船(佐世保重工業で建造、船主はMOBIL TANKSHIP LTD.)昭和38年9月28日竣工DWT 95,713LT

[メモ]

  1. 1)この年は特に目新しいものはないが、オートメーション計器と称して、各所に分散している信号を一か所に集めて表示する方式が徐々に進みつつあるのが窺える。

ページの一番上へ