資料調査報告(No.5):2010年10月2日発行 雑誌「船舶」の掲載広告に見る船舶装備機器の変遷(電気部)
14.「船舶」昭和39年(Vol.37)の広告
1)S39-01 村山電機の電気温度計 |
・1)は村山電機の電気温度計。
「船舶の自動化・集中制御に」と書かれているが、その前段階として信号を電気に変えることが必要であった。
2)S39-02 みししっぴ丸の操舵室 |
3)S39-03 みししっぴ丸の制御室 |
・2)、3)はみししっぴ丸の操舵室と制御室である。
みししっぴ丸は川重で建造。
船主は川崎汽船。
昭和38年12月18日竣工、11,978KT。
完全自動化への試験船として建造された。
4)S39-04 東京計器の舶用自動化機器 |
・4)は東京計器の舶用自動化機器のPR。
主役は主機リモコンとエンジン・モニターである。
機関部データを制御室で集中監視する時代になりつつあった。
5)S39-05 理化電機の集中監視 |
・5)は理化電機のオートメーション計装のPR。
昭和38年にも取り上げたが、ここではディジタル表示になっているので取り上げた。
6)S39-06 東芝の船舶用機器 |
・6)は東芝の船舶用機器であり、今まで幾度も取り上げてきたが、内容に少しずつ変化が見られるので取り上げた。
7)S39-07 ロールスロイスの舶用発電機 |
・7)はロールスロイスの舶用発電機60~370KW。
エンジンと一体になっているので、小型船や漁船では使いやすかったのではないか。
また非常用発電機として使用されていたと思われる。
[メモ]
- 1)この年も新しい広告は少なかったが、船舶の自動化についての動きが感じられる。
その主役は主機リモコンとエンジンモニターである。 - 2)自動化の試験船まで建造され、業界一体となっての取り組みが感じられる。