資料調査報告(No.5):2010年10月2日発行 雑誌「船舶」の掲載広告に見る船舶装備機器の変遷(電気部)

15.「船舶」昭和40年(Vol.38)の広告

1)S40-01
外国船の操舵室
2)S40-02
理化電機の舶用データロガー

・1)は外国船AL-SABBIYAR(油槽船)の操舵室。船主はKUWAIT OIL TANKER LTD.
造船所は佐世保重工業S40-2-15竣工、57,160T。

・2)は理化電機の舶用データロガー。船のデータロガーとしては最も古いものと思われる。
船内各所のデータを集め、スキャンニングしてディジタル表示しているようである。
タイプライターが接続されているので、これでデータを記録した模様。

3)S40-03
三菱電機の計測器
4)S40-04
三菱電機の多点監視装置

・3)、4)とも三菱電機の製品で、3)はデータの計測表示を主としていて、4)は多くの信号を監視、調節することを主としている模様。双方とも計装自動化につながる製品である。

5)S40-05
南極観測船”ふじ”電気推進装置
6)S40-06
南極観測船”ふじ”VLF受信機

・5)は南極観測船”ふじ”の電気推進装置のPR、”ふじ”の竣工祝。
メーカは富士電機で、写真は上から、 電気推進装置の電動機、 操舵室の制御コンソール、 機関制御室のパネル。

・6)は南極観測船のVLF標準電波受信装置、メーカは東洋通信機。

7)S40-07
東京計器の自動化機器

・7)は東京計器の自動化機器。
主機リモコン、 エンジン・モニター、 荷役遠隔操作盤など。

8)S40-08
理化電機のオートメーション計器

・8)は理化電機のスキャンニング方式の表示パネル。

[メモ]

  1. 1)この年からスキャンニング式の監視盤、データロガーなど自動化計装につながる機器の広告が増えてきた。

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