資料調査報告(No.5):2010年10月2日発行 雑誌「船舶」の掲載広告に見る船舶装備機器の変遷(電気部)

17.「船舶」昭和42年(Vol.40)の広告

1)S42-01
東京計器のバルブ操作盤
2)S42-02
左のバルブ操作盤の拡大図

・1)は東京計器のバルブ操作盤で、2)はその拡大図である。

広告文に「長居は—-たかーくつく!」と書かれているが、このような遠隔制御のメリットを説明するような広告が出現してきた。

3)S42-03
大洋電機の電気機器

・3)は大洋電機の舶用電気機器の広告で、写真は配電盤であるが、発電機、電動機、自動化装置などと取扱の範囲が拡大してきている。

4)S42-04
光電製作所のシンクロソナー

・4)は光電の魚群探知用のソナーである。 漁船用の機器の進歩を窺わせる。

5)S42-05
セイコーの時計

・5)はセイコーの水晶時計とクリスタルクロノメータの広告で、水晶時計は今まで幾度か取り上げたが、ここではクロノメータも水晶化されてきたことを示すために取り上げた。

6)S42-06
日本鋼管/沖電気の積付計算機

・6)は日本鋼管と沖電気が共同開発した積付計算機で積み付け状態と船体の縦強度およびトリム計算を行うもの。

7)S42-07
東京計器のジャイロット

・7)は東京計器のジャイロットで、ジャイロ・コンパスとオートパイロットを一体化したもの。
装備スペースが少なくて済むので、Gyro Room が不要になった。

8)S42-08
村山電機の温度計

・8)は村山電機の温度計であるが、船内に分散する温度計の表示を一箇所にまとめて行っている。

9)S42-09
神鋼電機の電装品

・9)は神鋼電機の発電機、電動機、配電盤など船舶用電装品全般についての広告。

10)S42-10
村山電機の監視型温度計

・10)は村山電機の監視型温度計とそのパネルで、監視温度を設定できるタイプの温度計が出現した。

11)S42-11
理化電機の自動監視盤

・11)は理化電機の監視盤で、船内各所のセンサーからの信号を1箇所で表示すると共に自動監視するもの。

[メモ]

  1. 1)荷役関係にも集中制御/操作の動きが出てきた。
  2. 2)積付計算機が出現した。
  3. 3)船内各所の温度などの信号を集中的に表示すると共に監視値を設定し、自動警報出来るようなシステムが現れてきた。

ページの一番上へ